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不貞(不倫)の損害賠償請求裁判で問題となること【弁護士が解説する不貞問題】

離婚・男女問題を600件以上解決している弁護士法人アズバーズ,代表弁護士の櫻井俊宏です。
この記事では,不倫事件において,裁判所の裁判で問題になることについてお話します。
①加害者が否認した場合
②ダブル不倫の場合
③通常の場合の留意点,
についてです。

1 加害者が否認した場合

これが典型的に不倫事件で裁判になる場合と言えるでしょう。
裁判上で,不倫,すなわち性交渉といえる行為があったかどうか争いになります。

当然,訴えた側は証拠によって裁判上立証しなくてはなりません。
例えば,探偵の報告書において,2人でラブホテルに行っていることが立証されるような場合は,性交渉があったと推定されます。
シティホテルであっても,2人で一緒に部屋に入ったシーンがあれば大丈夫です。
不倫慰謝料と探偵費用
逆に言うと,
「ラブホテルまで行ったが,性交渉はしなかった。」
という否認をする人がたまにいますが,ほとんどその主張は通用しません。

自分の家に入れたが,一晩中いたなら別として,その日のうちに帰ったという場合は微妙です。
他にも証拠が必要でしょう。

また,加害者側が不倫を認めた書面を書いた場合も,不倫の事実が立証できる場合が多いです。
しかし,
「『不倫』という意味を知らなかった,性交渉まではしていない。」
という主張が通ることもあるので,性交渉をしていることを認める内容の書面を書かせた方が良いでしょう。
不倫の証拠を集める際の気をつけるポイント3つ

 

2 ダブル不倫の場合

ダブル不倫の場合は,そもそも裁判となるとその加害者にとっては配偶者にバレるということを気にする必要があります。
裁判所に訴えを起こすと,その家に訴状が届き,配偶者が受け取った場合は訴えられたことがバレるからです。
具体的には,夫が,結婚している女と不倫をしたとき,その不倫相手の女の夫から裁判をされ,自分の妻が家でその訴状を受け取ってしまう可能性があるということです。

ダブル不倫で裁判にまでなると,4当事者の思惑が複雑に絡み合い,往々にして泥沼になってしまうので,
「目的は復讐,それぐらいの仕打ちを与えたい」
という場合以外は,なるべく裁判をすることは回避した方が良いように思います。
加害者側は,ちょっと相場より多くの賠償を支払っても,穏便に解決するべきです。
その心理を逆手にとって有利な示談を求めることも可能です。
ダブル不倫の場合の対処方法

 

3 通常の場合

通常の場合で裁判になるのは,金額で折り合いがつかないときでしょう。
確かに,
「私は,こんなに病んでしまっている,だから1000万円が妥当だ。」
と高額な慰謝料を主張する方はよくいます。

しかし,残念ながら不倫事件の場合,裁判所は,
結婚期間,
性交渉の頻度,
離婚になりそうかどうか,
等の要素以外は,いくら主張してもほとんど裁判所に考慮されません。
判決内容を見ると,提示した事実関係を見ていないんじゃないかとすら思うこともあります。

また,判決内容に不満があって,控訴しても,賠償額はほとんど変わることはないようです。

すなわち,不倫事件においては,ある程度の落としどころを見定めて鞘をおさめるのが良いと考えられます。
裁判では不倫という嫌な事実について徹底的に戦うことになるので,時間・精神・弁護士費用を双方いたずらに奪われることになります。
不倫事件の賠償額の相場感について詳しくはこちら

 

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