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著作権制限と引用 YouTubeでどのように引用すれば良いか【知的財産権】

2020年6月22日

中央大学の法務全般を担当する法実務カウンセル,弁護士の櫻井俊宏です。

著作権において非常に良く問題となる,著作権制限,特に「引用」(著作権法32条)について説明します。

1 著作権制限とは

著作権制限とは,著作権があってもその効力が及ばない一定の場合を言います。(著作権法30条~49条)
「著作権の効力を制限する」という意味です。

必要性がある場合に限定して,著作権の効力が発生しない場合を特別に法律で規定しています。

例えば,
・私的使用のための複製(家で私的に使うような場合。著作権法30条)
・営利を目的としない上演(ビジネスでなく集まって映画を見せるような場合。著作権法38条)
などがあります。
【参考】学校の講義,試験におけるおける著作権制限35条,36条について

2 「引用」について

他の著作物から引用して利用していることを明示する場合,著作権が制限されます。

ただし,
①明瞭区別性,
②主従関係,
③公正な慣行,
④正当な目的の範囲内→なるべく必要最小限に行うべきであるということ。

という要件を満たす必要があります。

更に出展は記載する必要があります。
【〇〇〇より引用】
という感じです。

特に重要なのは①明瞭区別性と②主従関係です。

3 明瞭区別性

明瞭区別性とは,そこの部分だけ他から引っ張ってきた部分であるということがわかるようになっているか,ということです。
通常,そこの部分だけ枠線等で囲って,明瞭区別性を表現します。

4 主従関係

引用してきた部分が,あくまで自分が書いているものの中でほんの一部であるということになっているかどうかということです。
例えば2分の1ぐらいが引用であると,明らかに「従」に過ぎないとは言えないです。
3分の1ぐらいでも怪しいと思われます。

 

5 まとめ

この引用は,使うシーンが多いので,上の2要件の満たし方を覚えておくと良いと思います。

例えば,you tubeで,記載された書面を示す場合等も便利です。
漫画のコマを使う場合には,
【引用 〇〇〇より】
と書いておけば良いのです。

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