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種苗法とは? 改正の動きについて弁護士が解説します

新宿・青梅・あきる野の弁護士法人アズバーズ,代表弁護士の櫻井俊宏です。

種苗法とは,新しい品種の種苗を作り出した人に権利を与えることによって,新品種の開発を促進する法律です。

新しい物を生み出した者に権利を与えること,それによってクリエイターの創作意欲を刺激するという内容により,著作権法や特許法のような,いわゆる知的財産法と言えます。


【参考】第1条 この法律は、新品種の保護のための品種登録に関する制度、指定種苗の表示に関する規制等について定めることにより、品種の育成の振興と種苗の流通の適正化を図り、もって農林水産業の発展に寄与することを目的とする。


第3条以下で品種について登録ができることからすると,著作権法よりも,特許法や商標法に似ていますね。

今,その種苗法の改正法が審議されているとのことで,その内容について解説します。

 

1 改正の重要な点は?

重要な点は,もともと育成した者以外が育成された品種を増殖させる際(「自家増殖」といいます。),一定の場合には許諾が必要なかったのですが,これが一律必要となりました(旧種苗法の21条2項,3項の削除)。
許諾料も支払うことになります。

違反した者には10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金という重い罪が科されるようになります(種苗法67条)。

この改正の目的は,日本独自の品種について,許諾を要求することによって,種苗の数を管理・把握し,海外に流出するのを防ぐためだそうです。

農林水産省のページ参照

これまでに,種のない葡萄の「シャインマスカット」や(ちなみに自分が種無し葡萄の方が楽に食べられるので好きです。),有名なイチゴ「とちおとめ」が流出しているようです。

2 改正の問題点は?

元々の育成者でない農家が生産に利用する場合,自家増殖というのですが,コストがかかるなど,いろいろと規制が強いです。

これにより,日本の農業自体を圧迫する恐れがあります。

結局は,

海外流出防止を優先するのか,

一般の農家を保護するのか,

この争いに集約されるということです。

 

3 最後に

柴咲コウさんなどは,この法律の改正に反対しているようです。

法律改正について,みなさんが改正の要点を把握していることがまずは重要です。

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